© 2023 by The Book Lover. Proudly created with Wix.com

  • Facebook B&W
  • Twitter B&W
  • Google+ B&W

読み切り!

[イスタンブール]

  • BLOG

  • Link! Link! Link!

  • ABOUT

  • More

    トルコの人々
    トルコのあるある
    日常

    おばちゃん達の園(その)-2-

    October 17, 2017

     

    ピラティスの他に、欲張って英語も始める事にした。
    最初の授業は、先生との顔合わせである。
    特に英語は人気のクラスなのか、教室に机が入らないほど押し合いへし合いの大混雑だ。
    しかもピラティス以上の平均年齢の高さに驚いた。
    ここはお達者クラブか?
    というほどお年寄りが多い。
    お!ここで男性を初めて見た。
    おっちゃん三名。
    仲良し三人組といった感じだ。
    何年も英語クラスに通っている知ったり顔の常連も、かなり居ると見た。

    でも皆さん一様に筆記用具を持って机にしゃんと座り、目をキラキラ輝かせて新たなスタートに興奮していた。
    いいなぁ、なんだか。
    幾つになっても何かを学びたいという気持ちに、心搏たれる。

    シェブ代先生は、4年間イギリスに住んでいた事のあるトルコ人の女性だった。
    教える情熱に溢れた先生で、好感が持てた。

    年度始めという事で、シェブ代先生がクラスでの注意事項を説明する。

    「携帯は必ずマナーモードにしましょう」
    当然だ、とクラス全員が頷く。

    しかし5分後。
    ♬テロテ〜ロ〜テロテ〜ロ〜テロテ〜ロロ〜♩

    誰やねん!
    消さんかいな音ぉ!

    更に10分後。
    ♩ピッピロピッピロピッピロピロロロロ〜♬

    先生の話聞いてんの?!
    誰か知らんけど!!
    マナーモードにせなアカンて言われて、皆頷いてたやん!!!

    「自分の席を勝手に決めない事。
    それで揉めない事。
    好きな場所に座りたかったら、30分1時間早めに来る事です」
    ごもっとも。
    やっぱ揉めるんや、おもろ〜。

    一通り説明があって、シェブ代先生が質問を受け付けると、出るわ出るわ、皆好き勝手な発言を始めた。
    もう受けた受けた。
    以下、生徒と先生のやり取りから。

    生徒A: 「病気とか用事で欠席した場合、その穴埋めに別の曜日に来れますか?」

    -駄目です。
    (私の心の声: 日決まってるし)

    生徒B: 「先生、ちょっと重要な事が起こったんです!(と言いながらこのおばちゃん突然教室を出て行った)」

    -…。
    (私の心の声: おいおいどこ行くねん)

    生徒C: 「このクラスのレベルが分からないんですが。
    試験も無かったし」

    -ではちょっと訊きますが、あなたは今までに英語の素地や英語コースに通った事が有りますか?

    「無いです」

    -ここは中級クラスです。
    どうして初級クラスに入らなかったんです?

    「だって、そんなペーペーからやるのも嫌で」

    ザワザワ。

    横から生徒D:「あなたみたいな人にこのクラスにいて欲しくないわ」

    (私の心の声: うわっ!言い放ちよった)

    -(生徒Dに対し)あなたにそんな事を言う権利は有りません!
    Cさんも、初級クラスに変更された方が良いと思いますよ。
    (私の心の声: 先生あっぱれ。
    でもCさん、アンタちょっとそれどうなん)

    〜生徒C、クラス替え手続きの為退室〜

    こんなのは、ほんの一部である。
    兎に角よく喋る、トルコの人々。
    おかしいな、訊きたいなと思ったら絶対黙っていない。
    ーその内容が適当か不適当かは別にして。

    思った事をすぐ口にするーそれはこの国の老若男女に共通する事なのだった。
    知っていたけど…。

    「あんたもそれに似てきたんちゃう?フフフ」

    ツッコミどころ満載、ネタの宝庫☆カルチャーセンターについて日本の母に電話で説明したら、こう言われてしまった。 

    Please reload

    Featured Review

    続・読み切り!【キプロス島】

    November 29, 2019

    ある日本人の記録〜最終ラウンド【イキャメット記念日】

    February 27, 2019

    ホシュチャカルン(=さようなら)

    November 29, 2019

    1/10
    Please reload

    • Facebook B&W